国家資格キャリアコンサルタント試験・キャリアコンサルティング技能検定試験 学科試験を受験される方へ。平成27年度「キャリア・コンサルティング研究会」報告書が公表されています。
平成27年度「キャリア・コンサルティング研究会」報告書が下記にて公表されています。
平成27年度「キャリア・コンサルティング研究会」報告書を公表します |報道発表資料|厚生労働省
この報告書は、
キャリアコンサルタント登録制度(国家資格制度)創設を機に、改正職業能力開発促進法、同政省令に基づく関係各機関に求められる具体的要件にあわせて、国の制度設計・事業運営、民間のキャリアコンサルタント養成団体など、各キャリアコンサルタントに期待されるそれぞれの役割などを論じることにより、我が国におけるキャリアコンサルタントの普及促進及び資質確保を進める方策の全体像を明らかにするための検討を行ったもの。
として、作成されたものです。
中でもポイントとして、
1 キャリアコンサルタント登録制度(国家資格制度)の創設
2 キャリアコンサルタント登録制度(国家資格制度)創設後の展望と課題
が上げられており、
「キャリアコンサルタントの資質の向上」についてが、今後も大きな課題であることは変わらないかと思います。
しかし、制度上の課題もあります。
国家資格キャリアコンサルタント試験合格者がキャリアコンサルタント登録をした場合、更新が義務付けられますが、技能士として活動される方は更新がありません。
そうすると、やはり今の位置づけである
国家資格キャリアコンサルタント試験・・標準レベル
という評価はおかしいということになるのではないでしょうか。
どのようなスキルも、磨かなければ曇ってきます。
熟練レベルである2級技能検定に合格した、指導レベルである1級技能検定に合格した、と言ってもやはり何らかの研修は義務付けるべきだと思います。
特に1級技能士は指導レベルですから、スーパーバイザーとしての研修を義務付ける必要があるのではないでしょうか。
法律も毎年変わりますし、このあたり、より一層現在の技能検定制度と国家資格制度のあり方の議論が深まる必要があるかと思います。
能力担保、自己研鑽、SVといった考え方は、キャリアコンサルタントの資質向上のためにも、学科試験で問われてくるポイントの一つだと思いますので、要チェックですね。