キャリコン試験面接ロールプレイについて思うこと
先にお伝えしましたが、国家資格キャリアコンサルタント試験の結果通知が届きました。
そこで、以前から気になっていた点が、やっぱり気になるので述べます。
面接ロールプレイ試験を受験する際に、国家資格キャリコン試験でも、技能検定キャリコン試験でも、
「キャリコンとしてのあり方は自由です」
と面接前に試験官から伝えられます。(キャリ協)
真にそうであれば
助言と指導だけのキャリアコンサルティングでもアリなはずです。
法律上、キャリアコンサルティングは「助言と指導」であるからです。
にも関わらず、「傾聴」という項目が重視されるのはなぜですか?
話を聞かないというキャリアコンサルタントのスタンスがもしあったとして、その方のキャリアコンサルティングでCLの自己理解が進み、自己一致がなされ、本人にとって好ましい変容が発生したら、それでいいじゃないですか。
基本的態度も必要ないでしょう。
例えば横柄な精神科医はいくらでもいるじゃないですか。
それでも、病気が治癒すればそれでいいじゃないですか。
それが間違いだと言うなら、
「キャリアコンサルタントのあり方は自由」なんていわなきゃいいんです。
例えば、ダン・ショートは
「父親が厳格であって、患者が幼い頃から外側からの支配に応答するようにプログラミングされている患者」
の場合、その患者は
「座って話を聴くだけのセラピストに苛立つ」
「現状について何をしたらよいか言ってくれるセラピストが必要」
だと述べています。
基本的態度や傾聴が必要だと言うなら、「キャリコンとしてのあり方は自由」などと言うべきではないのです。
このキャリアコンサルタント・キャリアコンサルティングに関する試験は、ニ団体による試験実施や、国家検定との共存など、色々おかしいことが多すぎてそっちに目が行きがちですが、
細かいことも色々おかしいです。
そしておかしいことはおかしいと、受験生の側から声を上げるべきです。
社労士試験も、いきなりの合格率2.6%はおかしいと、各地で訴訟がなされた結果、厚労省のずさんな点も明らかになってきました。
受験生は確かに色々言い出しにくい立場です。
特に、面接の有るキャリコンだと、もっと怖いです。
でも、言わなきゃ変なことが変なままです。おかしいことはおかしいと言える受験生でありたいと思います。
あーそろそろ1級受験申込みしなければ・・・