国家資格キャリアコンサルタント試験の面接ロールプレイの考え方
国家資格キャリアコンサルタント試験の面接ロールプレイ試験は、ある意味では、2級キャリアコンサルティング技能検定試験よりも難しいと言える部分があります。
それは
事前に事例の情報が送付されてこないため、完全にぶっつけ本番である
という点です。
2級の場合は事例が送付されますから、相手の業界の情報や、法律、制度などを予め調べて臨むことができます。
例えば、育児介護休業制度、人事評価制度、解雇に関する判例、大学生の就活動スケジュール・・そういったことですね。
なので、全く知らない業界、業態、年齢層のCLの相談でも、有る程度は対応できるし、対応しなければならないのが2級面接です。
しかし、国家資格キャリコン試験では、それがありません。
例えば、今回私があたった事例は
「子育てが一段落して再度仕事を探したい女性」
でしたが
グループのメンバーは
「NPOに生きがいを感じる公務員男性」
でした。
実は私は、平成16年から市役所内の市民活動サポートセンターの相談員をしており、
行政書士としてNPOの運営支援も行っていますから、そちらの事例のほうが全然くみし易かった訳です。
しかし、メンバーの中には、「NPO」自体を知らないメンバーもおり、そうなると「NPO」とはなんだ?他の法人・団体との違いはなんだ?
となってしまいます。
NPOについて知らないのに、NPOで働きたいというクライアント役にあたった。
そうしたら、頭の中真っ白になってしまう人もいたでしょう。
そういう意味で、国家資格キャリコンは、事例送付がない分、2級よりも実践的な対応力が問われます。
CLに、「ああ、この人何にも知らないんだな、来るだけ時間の無駄だった」なんて思われないように、まず何を聞くべきか。聞いてどう判断するべきかが試験官の見るポイントになるかと思われます。
知らない業界・業態・職種のCL役にあたったら
まず
「知らないこと」を素直に伝える。
例
「そうなんですね。私はその(業界・職種その他)について、あまり知識が無いので教えていただきたいのですが、(業界・職種その他)は、(あなたが知りたいこと)については一般的にはどうなっているのでしょう?」
という感じですね。
知らないことは知らないと伝える。
これは、積極的関わり技法でいう「自己開示」です。
知らないことは知らないと伝える。知ったかぶりをしない。そういった態度によってラポールが形成されるはずです。
キャリ魂太郎でした。