キャリ協にモノ申す
平成28年、私が受験したキャリコン試験は、
旧標準キャリアコンサルタント試験学科・実技
第16回2級キャリアコンサルティング技能検定試験学科・実技
第1回国家資格キャリアコンサルタント試験学科・実技
第17回2級キャリアコンサルティング技能検定試験実技(面接は来年1月)
第6回1級キャリアコンサルティング技能検定試験学科
でした。受験対策講師をされている方に限っても、平成28年、私より多くキャリコン試験を受験されている方は、そう多くはないと思います。
なので、直近のキャリコン試験制度を一番身をもって感じている立場から言うと、
旧標準キャリアコンサルタント試験学科が一番難しかった。
これははっきりと言えます。
なぜなら「記述」式試験と「論述」式試験が学科試験に含まれており、「コーピング」とか「ストレッサー」とか自分で書かなきゃいけなかったからです。
あと、点数は非開示。もやっとしますね。
でも民間資格だし、任意団体に毛が生えたようなものですから、文句は言えません。仕方ないでしょう。
第16回2級キャリコン技能検定試験学科は90点でした。
きちんと受験勉強したので、細かい論点に関しては、今よりも知識は正確だったかもしれません。
ケアレスミスもありましたが、受験ってそういうものですから、それも含めてまあ満足しています。
第1回国家資格キャリコン試験学科は確か8割ちょい。点数はこのブログのどこかにありますが、覚えてません。
このときはほぼ無勉状態。2~3時間くらいかな。
なので体感としてはほぼ第16回2級技能検定学科と変わらないか、若干難しく感じました。
第6回1級キャリコン技能検定試験は言っちゃなんですが、論評に値しない試験です。
出題者の「キャリアコンサルティング制度」に関する熱意も、意思も何も感じられない、まさに「やっつけ仕事」としか言いようのない試験でした。
第1回1級キャリコン技能検定学科合格率は2%ちょいです。
第6回1級キャリコン技能検定学科合格率は90%前後でしょう。
このような試験で指導レベルキャリコンの「能力担保」ができていると言えるのか?
まずこれを試験実施機関であるキャリ協に問いたいと思います。
実技で落とせばいい、というわけではありません。
学科と実技はキャリコンの両輪です。
その理屈でいえば、本来、学科も実技も同じような合格率になるべきでしょう。
(そう言えば旧標準キャリコン試験って、私の知っている範囲では、どの団体も大体学科実技同じような合格率でしたね・・・毎回毎回なんででしょうねえ(ニヤリ))
そして「指導レベル」であるはずの1級学科試験が、なぜ「やっつけ」のような出題になったのか?
今まで、私は基本的にキャリ協LOVEな人間でしたが、正直がっかりです。
まず、試験実施・採点する前に、キャリ協自身が
4Sを点検して下さい。
その上で、適切な試験実施ができないなら、試験機関登録を返上して下さい。
今後のキャリコン制度に関する理念・想いがないなら、キャリ協の存在自体がキャリコン制度にとって害でしかありません。
少なくとも、キャリアコンサルタント、キャリアコンサルティング技能士の選抜・審査能力や指導力がある団体ではないと疑われるようなことをしたということを自覚してください。
キャリコン全員が守るべき倫理規定を定めた?どの口が言うのかってなもんですよ。
指導レベルである1級学科試験をやっつけ仕事で出題するような団体が、実技試験だけ適切に採点できると思います?
平成23年学科試験合格率2%
では
平成28年学科試験合格率は何%が適切だと思いますか?
わずか5年前ですよ。
指導者レベルキャリコン能力を判定する
唯一の「国家」検定でしょこれ。
以上です。