第2回国家資格キャリアコンサルタント試験結果発表
平成28年12月27日
第2回国家資格キャリアコンサルタント試験結果が発表されました。
合格率
学科 77.2%
実技 74.3%
同時受験者 67.2%
キャリアコンサルティング協議会では上記の通りの結果となりました。
まず、私の合格率は下がるという予想は、学科試験に関しては的中しましたが、実技試験及び同時受験に関しては、外しました。
はっきり言って、この結果は
「学科試験問題」
「論述試験問題」
「面接事例」
を知った今ですら、予想外です。
まず、
学科試験の合格率が相変わらず高いです。
実際試験会場で問題を見ると、難化という印象ですが、やはりいわゆるゴミ肢が多く、4肢を検討すれば解けない問題ではない、という点も大きく影響しているかと思います。
次に、
論述試験の平均点が33.8→35.8に上昇しています。
こちらも実際試験会場で問題を見た方は、相当面食らったと思いますが、結果は平均点の上昇となりました。
最後に、
面接ロールプレイ試験ですが
私が聞き取った範囲では、事例の数が増えており、また多少気難しい応答もあったとのことで、こちらも若干難度が上がったものと認識していました。
私は、「試験日前に、合格率が下がる」と予想し、また「試験問題を確認した上で」やはり合格率は下がる、と感じました。
しかしながら、結果は
学科↓実技↑同時受験↑
となっています。
JCDAはまだ確認していないのですが、ことキャリ協に関して言えば、
受験生の大幅減
というものが影響したのか?していないのか?
と考えたりもします。
学科試験申込者は
前回1204名→今回689名
と半減に近い結果となりました。
実技試験申込者も
前回1013名→826名
と、2割を近い減少です。
試験機関にとって、年4回試験を行うというのは大変な労力です。
特にキャリアコンサルタント試験は、会場手配、願書受理、試験監督手配、作問及びマークシート採点といった一般的マークシート試験関係業務だけでなく、
実務経験が満たされているかの審査、論述や実技の採点者手配、CL役のすり合わせ等もあります。
これらの労力をつぎ込んだだけのリターンがキャリ協にあるとするなら、それは
「国家資格登録」
しかありません。
受験生の減少も含めて考えたとき、落として再受験させることよりも、合格登録させる方がメリットがあると感じているのかもしれません。
そう感じる理由の一つが、
国家資格のように登録制度のない技能検定試験は学科試験は別として、全体的に難化傾向だからです。
こちらは明らかに落とす試験です。
私は、国家資格キャリアコンサルタント試験は、合格率調整を行うような試験であってほしくないと思っていますので、前回に引き続いて高合格率であることはむしろ望ましいと思っています。
何より、第2回試験の受験生の皆様が、傾向の変化(特に論述試験)を目の当たりにしながらも、高い対応力を発揮された方が多かったということを表しているわけですから、本当に素晴らしいことだと感じます。
今回の学科試試験、また論述試験の難化傾向のなか、合格された皆様に心よりお祝い申し上げます。
残念ながら今回合格という結果に至らなかった方も、もちろんいらっしゃるかと思います。
納得のいかない思いもあるでしょう。わかります。一生懸命勉強されたからこそ、悔しいし納得いかないのだと思います。
この試験は、CL役との相性も重要だといわれますし、運もあるといわれます。
私は「運も実力のうち」という言葉が嫌いです。
運は実力ではありません。
「運に左右されないのが実力」です。
しかし、勘違いしないでください。
少なくとも「この試験に合格する実力」でいいんです。
コーチングを勉強したり、NLPを勉強したり、産業カウンセラー講座を受講する必要はありません。
勉強の方向を間違えず、まず目の前のハードル、国家資格キャリアコンサルタント試験合格を見据えた学習を行うようにしてください。
そうすれば必ず次回合格できます。
改めて、
第2回国家資格キャリアコンサルタント試験に合格された皆様に心よりお祝い申し上げますとともに、
今回、一部合格等、残念な結果となってしまわれた方には、次回試験での捲土重来、合格を心よりお祈り申し上げます。