キャリコンになろう!キャリアコンサルティング技能検定・国家資格キャリアコンサルタント試験対策のキャリ魂塾

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第2回国家資格キャリアコンサルタント試験結果比較

第2回国家資格キャリアコンサルタント試験結果を実施2団体で比較

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結果講評

学科試験の高合格率

学科試験に関しては、団体よる目立った差は無く(そもそも両団体で同じ内容が実施されているわけですが、養成講座の内容は違いがあります)、受験生の多くが2級技能検定学科試験過去問や第1回国家試験過去問をきっちりとこなされているのだろうと思われます。

論述試験の平均点の高さ

2級技能検定論述試験がほぼ毎回固定形式での出題であるのに対し、国家資格キャリアコンサルタント論述試験では、キャリ協・JCDAともに第1回と第2回で形式が変更されています。 このような出題形式変化にも関わらず、論述「平均点」が合格点である60%を上回っていることは、出題者の想定を超えて、受験生がしっかりと学習を行っている結果と受け止めてよいと思います。

面接平均点の差異

面接平均点は両団体で大きいと言っても過言ではないレベルの差が出ています。 特にキャリ協では、平均点が合格点を上回り、JCDAでは下回るという結果になり、この結果が実技試験合格率に影響しているものと思われます。

実技試験合格率の差異

論述試験では両団体で平均点にそれほど大きな差はありませんでしたが、面接試験で差が大きかったことによる結果が影響したものと思われ、 実技試験合格率では両団体で14.9ポイントもの大きな差が生まれています。 これは、国家試験としての信頼性への疑問や受験生の不公平感は拭えない結果と言えます。

同時受験合格率の差異

同時受験合格率でも両団体で16ポイントを超える大きな差が生まれています。 実技試験合格率と同様、国家試験としての信頼性への疑問や受験生の不公平感は拭えない結果と言えます。

実務経験者実技合格率と全体実技合格率の差異

実務経験者の実技試験合格率が、両団体とも全体合格率を大きく下回っています。 この試験が、適切にキャリアコンサルタントとしての能力を測っているならば、 「キャリアコンサルタント試験合格者以下の実力しかない担当者が相当多い」というキャリアコンサルティング現場の悲惨な現状を物語っているといえます。 この現状は早急に改善されるべきでしょう。

前回はキャリ協は全体実技合格率と実務経験者実技合格率にそれほど大きな差がありませんでしたが、今回は両団体とも大きな差(キャリ協13.6ポイント、JCDA18.6ポイント)になりました。 ここまで大きな差になると、どちらがより悪い、という次元の問題ではありません。

国家資格者に求められるレベルに全く達していない方々、体系だてた知識のない方々が、現場のキャリアコンサルティングを担っていることになります。 例えば、これが建築や医療の資格だったらそんなことが言えるでしょうか。 キャリアコンサルティングだからそんな現状が許されるということでしょうか? それなら、クライエントの利益が第一なんていうお題目がむなしく聞こえますね。 早急な制度改革が望まれます。

総評

前回に引き続いて、高い合格率となっていることに関しては、受験生の皆様の努力の賜物と、本当に敬意しかありません。 キャリコン講座講師の中には、毎度毎度「合格率は〇%くらいでないと、国家資格の値打ちが下がる」などと、受験生の方の努力を無視した本当にバカなことを言う人がいますが、私は「講師」をしているにもかかわらず、臆面もなくこういうことを言う人を、心の底から軽蔑しています。 資格の値打ちと合格率は全く関係ありません。 資格の値打ちとは、合格率ではなく、個々の資格者が作り上げていくものだからです。 合格率が低い試験に合格したから権威があるのなら、一般企業の中には司法試験より合格することが難しい試験はいくらでもあります。 大切なことは、合格して何をするかです。

どちらの団体で受験するか

話がまた逸れましたが、 この第2回試験までが、 第1回試験の合格率の差異を知らずに受験申し込みをした方がいる回、ということになります。

 

第1回、第2回試験のこの両団体の合格率の差異を見たうえで、第3回試験の申し込みにあたって、まだJCDAを受験する方がどれくらいいるのか、という気持ちは正直あります。

 

個人的な考えでいえば、合格のみを目的とするならば、国家資格キャリアコンサルタント試験合格、および熟練レベルである2級キャリアコンサルティング技能検定試験合格を視野に入れても、JCDAで受験するメリットは全くありません。

 

しかし、人脈という点でいえば、最大級の養成講座受講者数を誇る、CDAホルダーの方の人脈は魅力でしょう。

あえて合格率の低いJCDAを勧めるのであれば、この人脈を意識している方、ということになるかと思います。

 

国家試験に合格することが目的なら、JCDAを受験する理由がないわけですし、そのような差異が生じている現状を国、厚生労働省、両試験機関はどう考えているのでしょうか。

私は行政書士試験の合格率が平成14年の19%から、翌年2%になったときに、呆れて受験指導から手を引きました。

 

こういうのが「学ぶ値打ちのない試験」です。

受験生の努力・知識・能力を、正当に評価する気のない試験機関が実施するような試験には、学ぶ値打ちはありません。行政書士資格もこんな試験機関が試験を作成しているようならいずれ消えるだろうと感じました。(実際には行政書士は税理士と同じように、試験合格登録者が意外と少ないんですけどね)

 

キャリコン試験が、受験生の努力や能力、知識を正当に評価し続けてくれる試験であることを祈ります。