ロングスリーパーはツラいよ。
私の若いころ、睡眠時間は1日8時間とることが大事と言われていました。
今は、「人によって必要な睡眠時間は異なる」と言われています。
そして、今もメンタルヘルス関係では「就寝時間にかかわりなく、決まった時間に起きることが望ましい」と記載されています。
私はこれは、誤りだと思っています。
なぜなら、人によって必要な睡眠時間は異なるのですから、1日10~12時間の睡眠が必要なロングスリーパー(人口の5~10%)の方々は、フルタイムで働くと大抵、睡眠不足になります。
睡眠は、「前借り(寝だめ)はできない」ため、どうしても後で清算しなければなりません。
その結果、休日は1日寝ている、という方も少なくないのではないでしょうか。
これを無理に「決まった時間に起きる」となると、猛烈な睡眠不足になります。
なので、私は「休日に睡眠不足を取り返す」というのは、当然の生理的行動だと思うのですが、皆様いかがでしょうか。
ちなみに、横綱白鵬は、夜10時間、昼6時間眠ることもあるそうです。
ロングスリーパーは、稼働時間が少ないため、職業によっては、そうでない方に比べてハンデがあると言っても過言ではありません。
とかく、よく寝ると怠け者と思われがちですが、生理的なものですから、睡眠に寛容な社会になってほしいものです。
ロングスリーパーの苦労は、中々わかってもらえません。
たいていは「そんなに眠れてうらやましい」なんて言われるんですよホント。
大間違いですからね、これ。
キャリコンの際も、クライエントの睡眠時間を考えてお話するとよいかもしれません。