旧標準試験の面接評価基準と国家資格キャリコン面接試験考察
いよいよ第2回国家資格キャリアコンサルタント試験の受験願書も提出され、試験モードに切り替わってきた方も多いのではないでしょうか。
ここで、改めて旧標準試験、いわゆる養成講座の面接ロールプレイ審査基準と、国家資格キャリアコンサルタント試験の面接ロールプレイ試験の違いを述べておきます。
これは残念ながらキャリ協で受験される方に向けたエントリーということになります。
JCDAで受験される方は申し訳ありません。
まず、キャリ協での面接ロールプレイは
「キャリアコンサルタントとしての在り方は自由」である、と告げられます。
であるならば「職業能力開発促進法に則ったキャリアコンサルティングを行うキャリアコンサルタント」という在り方、なら、「助言と指導」を行うキャリアコンサルタント、ということになります。
そう、旧標準キャリアコンサルタント養成講座ではおそらく、口をすっぱくして
「誘導してはいけない」
と言われたのではないでしょうか。
しかし、違います。
「指導」はOKなのです。本来は。これが職業能力開発促進法という法律に定義されるキャリアコンサルティングなのですから。
誘導と指導にどれほどの差があるかは、言葉遊びなのでやめますが
口頭試問で
「職業能力開発促進法に則り、助言と指導ができました」
と答えたら、そのロープレで助言と指導ができていたら、合格しなければおかしいのです。
なぜなら「キャリ協の評価項目には『傾聴がない』」のです。
態度として、相手を受容できており、問題を把握した上で展開を図り、助言と指導が行えた。そして自己評価がきちんとできた。
ならば合格するはずです。
私の受講した養成機関では、その養成機関の試験対策として、ある講師は「受験生があまり話してはいけない」というようなことを伝えていたようです。
それは、それでよかったでしょう。その養成講座の考えがありますから。
しかし、今は新試験。
新試験に対応した態度、展開、評価を指導しなければなりません。
傾聴一遍当が駄目かどうかはわかりません。
しかし、キャリ協の評価項目には、「傾聴がない」これはJCDAとの比較でも面白いと思います。(本来比較なんてことがあっちゃだめなんですけどね)
なので、「キャリアコンサルタントは指導してはいけない」なんて講師が居たら、その講師は法律を読んでいない、旧世代講師です。
国家資格者は法律に基づいた資格者です。法律に定義として書いてあることをしてはいけない、なんて言うような講師がいたら、おかしいですよね。
キャリアコンサルタントの在り方も時代と共に変わります。
指導と助言を前面に押し出せ、とは私もまだ怖くて言えませんが、少なくとも傾聴だけ、というのはおかしいとなってくるはずです。
(あと、傾聴だけって段々聞くことがなくなってきてかえってキャリコンもクライエントも辛くなったりしますし、実務では全く使えませんしね)
木村先生のこれからのキャリコン像は、学科試験でも超重要です。抑えておいて下さいね。