このエントリーは、国家資格キャリアコンサルタント試験、実技試験面接ロールプレイ対策に有効な、リフレームという技法について解説したエントリーになります。
リフレームとは「フレーム」つまり枠組みを「RE」再構築することです。(論理療法的には、イラショナル・ビリーフをラショナルビリーフに変えることと考えていただいて構いません)
よく言われるのが、「経験そのものは無色透明である」ということです。
例えば「犬に噛まれた」からと言って、すべての人が「犬が嫌い」になるわけではありません。
「犬に噛まれた」ことと「犬が嫌い」は、本来何も関係のない、別個の出来事です。
それを関連付けたのは「本人の無意識」です。
本人が関連付けたのだから、本人が変えることがいくらでも可能です。
これを「リフレーム」と言います。
CL「上司は私にだけ厳しいから嫌いだ」
CC「どうしてあなたにだけ厳しいの?」
CL「知らない。生理的に合わないんじゃないかな」
CC「私からのお願いなのですが、一度、例えば他の部署の先輩や、気心のしれた同僚に聴いてみて貰えませんか?」
CL「キャリコンさんがそう言うなら・・」
CL「この間の、私にだけ厳しい理由なんですが、他部署の先輩に聞いたら実は「私には期待しているから」だったんです!それならそうと言ってほしいですよね。私は褒められたら伸びるタイプだから、怒られるとヘコむんですよ笑」
以下略
このような感じで、上司が厳しいという状況は何も変わっていないけれど、リフレーム(上司に嫌われている→私も嫌い:上司が期待してくれている→いい上司だ)が起こることにより、CLが「元気で前向き」(←分かる人には分かる重要キーワード笑)になるわけですね。
そして、今の例では、「質問」の仕方もCLの抵抗が起こりにくいように工夫しています。(これを「質問」と呼ぶか「提案」とするか「誘導」とみるかは人それぞれですけどね)
「お願い」という表現、「貰えませんか?」という表現、できるだけ、相手がこちらの気持ちを受け入れやすいように、言葉を選んだ上で、最後に「選択の自由を与えている」わけです。
技法というのは、全て組み合わせて使うから意味があります。
リフレームも、質問と組み合わせて、上手に提案してみてください。