キャリアコンサルタント試験・・・試験作成者の考え方。
さて、いよいよ2週間後に試験が近づいてきました。 ここで、試験問題を作成する立場の人間として、どのように問題を作成するか、考えてみたいと思います。
試験問題作成者は、何を意図して問題を作成するか
私が行政書士試験講座の模擬試験作成をしていたときの経験からお話しすると、問題作成者の心理はだいたいこんなところです。
・難しすぎると非難されるのは嫌だ
・簡単すぎると非難されるのも嫌だ
・どうすれば良いのだろう
はい。そりゃそうですよね。でも考えてたってラチがあかない。じゃあどうする?
過去問で出た問題やその周辺の問題を出す。
コレなんですねえ。
だから過去問は超重要。あったり前でんがなまんがな。
せやからワイも時間かけて詳細に第1回試験問題を分析してるんですやん。趣味でやってんのとちゃいまっせ。
はい。事なかれ主義とでも言いましょうか。まあ誰だって恨まれたかないですしね。
試験ってのは簡単でも難しくても批判されるんですもん。
私が某大手予備校の社労士講座講師に聞いたところ、社労士試験では試験委員に過去5年分の問題が渡されていたらしいです。
これ読んで変な問題出すなよ、ってなもんでしょうか。 なので、その講師は「社労士試験の過去問は5年分で十分」って言ってましたね。あくまで当時ね。
行政書士試験制度の変遷
ちなみに、私が模擬試験を作成していた行政書士試験は、平成11年まではおそらく総務省のお役人が作っていたと思われ、出題内容が公務員試験に類似しており、私も国税専門官の過去問なんかから同じ問題を見つけたりしてはしゃいでおりました。
この辺が、お役所の前例主義というわけで、対策しやすかったわけです。
本来なら。 しかし私が受験することとなった、平成12年、なんと 行政書士試験制度大改正発表。
(なんか私が受験する回って変な回とか制度改定年が多いんですよ・・簿記3級で合格率10%とか・・)
でどうなったか。 外部試験委員制度に移行したわけですね。
しかも「試験委員の氏名」まで発表されました。大学教授から筑駒高校の国語の教師まで。
で、私はどうしたか。 試験委員の著作買いまくり。
さらに言えば 筑駒高校の過去問まで買いました。
当たり前でしょう。
大学の先生といえば、 自分の出版した本を買わせて講義の教科書にする。 のが普通なんだから。
で、そんなゲスの極みお茶目な私の予感が見事的中して、あーどっかで見たなぁというような問題ばかりが出題され、今回の第1回キャリアコンサルタント試験の論述出題形式予想が当たったときのように、ひとりニヤニヤしながら受験しておりました。
あ、テクニックとか試験対策だけで合格したと思わないでくださいね。ちゃんと当時の某大手有名資格予備校の行政書士試験模擬試験で全国1位とりましたから。
とはいえ、当時はまだインターネットもそれほど一般的ではなく、本当に「情報を制する者が試験を制する」って感じが今よりもあったかもしれません。
そんなわけで、無事合格して模擬試験を作る立場になれたわけですが・・・
その後も模擬試験作るために、本試験と試験委員の著作を見比べると 試験委員が出版している問題集から丸写し の出題まであり、それで行政書士「試験」って下らねえ。
と思って辞めちゃいました。 試験委員が「行政書士制度」に何の思い入れもなく、自分の利益だけのために作問してるわけですからね。
アホらしくなりましたね。 続きはwebならぬメルマガで。登録登録!