キャリアコンサルティングに使えるカウンセリング技法・・・リフレーミング
本日(といっても日が変わっていますが)は、大阪市後援の習い事ひろば レジリエンス講座にて講師をしていました。
「私達を苦しめるのは、物事そのものではなく、それらについての意見である」
(エピクテトス)
そもそも、物事には意味はありません。
我々がめいめい勝手に物事に意味づけを行っているだけです。
例えば、
「上司は明らかに私にだけ厳しくあたる。」
この物事自体は本当に、ただ単に「上司が私にだけ厳しい」だけなんです。
しかし、この物事に、個人の価値観や考え方が作用すると、
・上司に嫌われている。私にだけ期日も厳しいし、いつも怒る。
こうなることは珍しくないでしょう。
しかし、同僚から下のような話を聴かされたらいかがでしょうか。
「お前には言うなって言われているんだけど、上司は、実はお前に凄く期待していて、将来の幹部候補だと考えていて、社長にもあいつは厳しく育てますと直々に伝えたそうだぞ」
この話を聴いた瞬間から、上司の見方が変わりませんか?
物事というものは、どのような物事でも、意味はありません。
そこに勝手に個々人が、自分に都合よく意味を加えているだけなんです。
だから、そういった思考の枠組みを変えてあげる支援をする。
それがリフレーミングです。
例
CC どうして今の仕事が辛いのですか?
CL 上司に嫌われているからです。
CC どうして上司に嫌われていると思うのですか?
CL 私にだけ辛く当たるのです。
CC 「 ① 」
この①にどんな言葉を入れれば、CLのリフレーミングに繋がるのか、考えてみるのも良いかと思います。